4-1.購入後に資産価値が下がる失敗
まず最初に紹介する失敗例が、中古マンションの資産価値に関する失敗例です。
具体的には、転勤などでマンションを離れなくてはならない際に「売るのも貸すのもできないマンションを買ってしまった」という体験談が後を絶ちません。新居の家賃などに加えて、管理費や修繕積立金、また固定資産税などの維持費だけがかかり続ける「負動産」を買ってしまうケースも少なくないのです。
また、中古マンションの資産価値の下がり方を知らなかった結果、購入後すぐに資産価値がさがってしまい、余計に資産価値の下落幅が大きくなってしまったということもあります。
そもそも中古マンションの資産価値は築年数とともに下がりますが、ずっと下がり続けるわけではないのです。具体的には、築6~10年以内では新築時の10%前後、さらに11~15年になると20%以上値下がりし、その後の築20~30年ではあまり価格は変動しません。
4-2.相場より高い金額で購入してしまう
こちらもよくある失敗ですが、相場よりも高い金額でマンションを購入してしまって後悔したという方は多くいらっしゃいます。
中古マンションの販売価格は、大体その地域の相場に基づいた金額で提供されますが、新築マンションの場合は単純に地域の相場で決まるわけではなく建築資材などコスト面から価格が決まることもあります。そのため、相場と離れた金額となるケースもあるのです。
中古マンション購入は多くの方にとって初めての経験になるかと思いますので、購入時には「そのくらいの金額かな」と思っていたところが、実は後から高い金額でマンションを買ってしまっていたことに気づき後悔するということはよくありますので注意が必要です。
4-3.住宅ローン控除が使えない
中古マンションに限らず、住宅を購入した際に使いたい税金控除の代表に「住宅ローン控除」があります。
住宅ローン控除とは、特定の条件を満たして住宅ローンを借り入れた場合に、毎年末の住宅ローン残高又は、住宅の取得対価のうちいずれか少ない方の1%相当額が、最大13年間にわたって所得税から控除される特例です。
中古マンションを買って住宅ローン減税で失敗する例としては、「使えると思っていたが、よくよく条件を確認したが住宅ローン減税が使えなかった」というものです。
いったいどのような条件があるのかあらかじめ確認しておきましょう。