住宅ローンでマイホームを購入しようと思っても、資金をどれくらい用意すればいいのか、どれくらいが妥当なのかなど、疑問を持っている方もいると思います。
そこで、マイホーム購入を検討している方のために「住宅ローン」に関する基礎知識についてご紹介します。
1-1.住宅ローンの活用について
住宅ローンは文字どおり「住宅を購入するために利用できるローン」です。住宅という生活に欠かせないものを目的として設けられた仕組みであるため、一般的なローンと比べると金利は低く設定されています。
こうした理由から、利用目的は「利用者本人や家族が生活の拠点として居住するため」と決められており、別荘や人に貸すための物件購入には利用できません。
利用者の居住用であれば、新築だけでなく中古でも利用できるほか、住宅を建てるためなら土地の購入でも利用可能です。
ただし、中古物件の場合は、建物の築年数や使用可能年数によって借入期間に制限がかかってしまうこともあります。住宅ローンは購入する住宅を担保に設定する必要があるため、審査では物件そのものの価値も重視されるのです。
1-2.頭金と借入可能額の概念
頭金とは、購入物件の代金を支払うときに「住宅ローンを借りずに自己資金で充当する部分」のことです。つまり、「頭金+住宅ローン借入額=物件価格」という関係になります。
たとえば、物件価格4,000万円のマンションを購入する場合、800万円の頭金を用意すれば、住宅ローンを3,200万円借りることになります。
住宅ローンには金利が発生するため、頭金が多ければ多いほど、住宅ローンを借りる金額が少なくなり、総支払額を小さくすることができます。
一般的に頭金は物件価格の2割程度が目安といわれています。
続いて、借入可能額とは、住宅ローンに申し込んだ場合に「この金額まではご融資が可能です」と金融機関側から提示される金額のことです。借入可能額は、審査によって決まるため、必ずしも借入可能額が、借入希望額と一致するわけではありません。
「理想の物件を見つけたけど、事前審査で借入希望額から減額されてしまった」というケースもあるでしょう。そうなってしまったら、物件の予算を下げて、再度物件探しをしなければいけません。そのような手間を省くためにも、事前にどのくらいのお金を借り入れられるのかを大まかに把握しておきましょう。